こんにちは、Richeです。今回は、好きな香りを嗅ぐことが脳を癒し、心身の健康維持に繋がるというお話をさせていただきます。なんでアロマが魅力的なのか、その理由が分かるはずです。
- 1.現代人の抱えるストレスが体にもたらす影響について
- 2.心身を動かす司令塔「脳」を癒す近道は【鼻(嗅覚)】にあり!
- 3.香りの伝達ルート【鼻から脳へ】
- 4.アロマテラピーについて
- 5.精油について
- 6.まとめ
目次
1.現代人の抱えるストレスが体にもたらす影響について
あなたは、ストレスのコントロールできていますか?
ストレスには4つの種類があります。
A.精神的ストレス
人間関係、やりたくない事、嫌いな事(人、物)などネガティブな感情になるもの。
B.構造的ストレス
骨盤の歪み、内臓疲労による位置異常、頭蓋骨の歪みによる肩こり、頭痛、腰痛。または病気や怪我など痛み、湿疹などの痒みによるストレスです。痛み(痒み)があるからストレスになる、ストレスが溜まるから痛み(痒み)が増幅することもあります。このような流れで悪循環が起こり、ストレスが溜まる一方になります。
C.化学的ストレス
薬、化学物質(タバコの煙、大気汚染物質、薬剤)、食品添加物、電磁波、人によっては花粉も入ります。お薬なども体にとってはストレスになります。化学物質が体内に入ると解毒するのは肝臓です。常用、常食するものにも肝臓に負担(ストレス)がかかっているものもあるのです。
D.環境的ストレス
暑い寒いなどの気温、乾燥やジメジメと湿度が高い不快な気候などもストレスとなります。体温よりも高い気温、ムワッとする容赦ない夏の暑さ、じっとしているだけで凍えるような寒さ、これらもイライラしたりするストレス源となります。また騒音もストレスとなります。
このように、ストレスは4つに分類でき、様々なものがあります。日常生活の中で感じるストレスは必ず上記のどれかに当てはまると思います。(何か悩んでいるかどうかは別として)
▼ストレスとの向き合い方は別の記事に書いています。こちらを参照ください。
しかし、そのストレス、ちゃんと解消できていますでしょうか?気が張っていると、気がつかないかもしれませんが、そういった小さなストレスも積み重なっていくと、体の不調へと繋がり、原因不明の体調不良となるという、悪循環になってしまうこともあるんです。それは、脳が各器官に指令を出しているからです。司令塔が正しく機能しないと命令を受けてから動く器官は、右往左往してしまいます。間違った行動を起こしてしまうこともあるでしょう。それが、いわゆる不調が起きるメカニズムです。一時的に機能が弱ったとしても、 回復する力を備えているのですが、その力さえもなくなってしまうくらいストレスを抱えてしまうと、心が病んでしまったり、原因不明の不調などが現れたりするんです。ひどいと自分での判断ができないくらいに追い込まれてしまうケースだってあるほどです。ストレスって放っておくと怖いですね。
本当は体から不調を訴えるシグナルが出ているのですが、それに気がつかないケースも多いです。自分の体のことなのに、意外と本人が一番気づかないってよくあることなのかもしれません。
頑張ることは大切ですが、ほどほどに。自分の体は自分しかわかってあげられません。心身ともに健康であることは、この上なく大切な財産だと思うので、自分の体や心の声に耳を傾けてみてくださいね。
2.心身を動かす司令塔「脳」を癒す近道は【鼻(嗅覚)】にあり!
では、手遅れになる前にどうすれば不調を防げるのでしょうか。
それは、つまり脳を癒すことです。
脳からの司令により、自律神経の乱れが起こり、あらゆる臓器の動きを乱してしまいます。自分の心が元気なら、正常に機能するのですが、心が疲れていると、体も疲れてしまいます。
では、どうやって脳を癒せばいいのだろう?という疑問が湧いてくると思いますので、下記で説明します。
脳は大脳辺縁系と大脳新皮質があるのですが、自律神経を司るのは、前者です。大脳辺縁系は本能とも呼ばれ、欲や記憶とも繋がっています。
その大脳辺縁系に直結している感覚器が【鼻】なんです。
つまり、鼻からいい香りを嗅ぐことは、脳を癒し、大脳辺縁系から視床下部、下垂体へ指令が出され、そこからそれぞれの臓器へ伝えられることで、体は正常に機能してくれるようになるのです。
3.香りの伝達ルート【鼻から脳へ】
香りを嗅ぐと、鼻腔(びくう)の上の方(嗅上皮)にある嗅細胞(きゅうさいぼう)が香りの分子をキャッチ。次に、香りの分子の刺激(インパルス)が嗅球を興奮させ、電気信号となって脳に伝えられます。この時、キャッチした匂いの信号を受け止めるのが、脳にある「大脳辺縁系」です。
大脳辺縁系は「感じる脳」と言われ、人間的で本能的な行動を司る脳で、嗅脳とも呼ばれており、香りを嗅ぐことが脳(大脳辺縁系)に直結していること、また大脳辺縁系から視床下部、下垂体へと指示が出され、各臓器を動かします。
嗅覚は鼻腔の上の方にある 嗅上皮 という匂いを感じる部分でキャッチされます。
香りの分子は嗅上皮の粘膜でできた液体層に溶け込み、 嗅細胞 の先端である 嗅毛 という極細の毛で受容されます。
受容された香りの情報は、嗅細胞の中で興奮を起こし 電気的信号に変換 されてインパルスを発生させます。インパルスは神経線維を伝わり、脳の底にある 嗅球 と呼ばれる嗅神経を経て脳へと伝わります。
脳へ入った香りの情報はまず 大脳辺縁系 という古い皮質に達します。
さらに大脳辺縁系から 視床下部 、すぐ下にある 下垂体 へと伝達されます。
同時に、 大脳皮質 の嗅覚野にも到達し、ここで香りを知覚し何の香りかを判断します。
大脳に直接働きかけられる器官は実は【鼻】だけなんです。耳でも、口でも、目でも、手でもないんですよ。意外じゃないですか?
つまり、好きな香りを嗅ぐことで、脳を直接的に癒すことができるという訳です。
また、好きな香り嗅ぐというのが、大切です。
人によって心地よく感じる香りは違います。また、同じ香りであっても、体調の変化によって心地よく感じる日もあれば、不快に感じる日もあります。体って本当はとても繊細なんです。
アロマの香りと言う名の人工香料で配合された製品がたくさん売られていますが、最近はそれを不快に思う方も多くいるようです。人工香料は、香りが強く、長時間にわたって香り続けるため、使い方を誤ると大変です。
飲食店でサービススタッフの方が自分は香水をつけていないのに、お客様から香水のような香りがする!食事を提供しているのにけしからん!というようなクレームを受けたと何度か聞いたことがあります。その原因は制服を洗濯している洗剤を繰り返し使用することで染み付いてしまった結果によるものだということが分かったのです。
良かれと思って選んでいる洗濯洗剤や柔軟剤が思わぬところで人を不快にさせてしまっているというのも、また現実です。広告や宣伝、イメージの良さだけで商品を選ばないように気を付けてくださいね。
話は逸れましたが、香りが脳に直接癒しを届けてくれることによって、体の機能を高めてくれ、心身ともに健康な状態を保つことができるということをお分かりいただければと思います。
4.アロマテラピーについて
ではどんな香りを嗅げばいいのでしょうか?お花や果実など自然に自生しているような植物の香りがおすすめです。植物の持つ香り成分を余すところなく凝縮したのが、アロマテラピーで使用する【精油(エッセンシャルオイル)】です。
花の香り。フルーツの香り。森の香り。
植物の香りは、私たちの心や身体にさまざまに働きかけます。
アロマテラピーは、植物から抽出した香り成分である精油(エッセンシャルオイル)を使って、心身のトラブルを穏やかに回復し、健康や美容に役立てていく自然療法です。
AEAJ(公益社団法人日本アロマテラピー環境協会 以下、AEAJ)によるアロマテラピーの定義
AEAJはアロマテラピーを以下のように定義しています。
アロマテラピーは精油を用いてホリスティックな観点から行う自然療法※ である。
アロマテラピーの目的は以下の通りである。1. リラクセーションやリフレッシュに役立てる。
2. 美と健康を増進する。
3. 身体や精神の恒常性※ の維持と促進を図る。
4. 身体や精神の不調を改善し、正常な健康を取り戻す。
※ 自然療法 人間が本来もっている自然治癒力を高めることにより、病気を未然に防ぐ、治癒を促す、体質を改善するなど健康の維持、増進を図ること。※ 恒常性 体内の変化や環境の変化にかかわらず、体内環境を一定の範囲で維持するしくみ。
アロマテラピーの源流と現在の広がり
アロマテラピーの源流は古代までさかのぼります。 古代から、人類は植物の香りを利用し、医療にも役立てていました。
20世紀初頭に「アロマテラピー」という言葉が登場し、精油やアロマテラピーの研究が進んだ現在では、美容、健康の増進、リラクセーション、スポーツ、介護や医療、予防医学などでも活用されています。
▼アロマテラピーの魅力については下記にも記載しています。
5.精油について
AEAJは精油を以下のように定義しています。
精油(エッセンシャルオイル)は、植物の花、葉、果皮、果実、心材、根、種子、樹皮、樹脂などから抽出した天然の素材で、有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質である。各植物によって特有の香りと機能を持ち、アロマテラピーの基本となるものである。
いろんな種類の精油がたくさん売られていますが、正規のアロマテラピーショップで購入することをお勧めします。日本では雑貨という扱いとなるため、あらゆるところで精油が販売されています。また、本物の天然香料ではなく、アルコールで薄められたものであったり、偽物などが出回っていることも悲しい現実ではあります。正しい知識を持ち、本物のピュアナチュラルな精油を選んで使うようにしてください。また、別の機会で精油の選び方やアロマテラピーの利用法についてご紹介します。
6.まとめ
脳を癒すことが心身ともに健康でいられることの近道であることはご理解いただけましたでしょうか?忙しい毎日を過ごしているあなただからこそ、自分のことを大切に、身体をしっかりと労わってあげてください。脳を癒す簡単な方法は好きな香りを嗅ぐことです。人工香料で作られた香水よりも天然由来の成分を凝縮した精油のほうが癒し効果は高いと思います。
ぜひ、好きな精油を見つけてみてはいかがでしょうか?私は私もアロマグッズのお店に行くのは大好きです。1日中居られるのではないか、というくらい長時間居座っています。おすすめの精油についても次回お知らせしていきますね。それでは、長文を最期までお読みいただきありがとうございました。あなたが少しでも癒され、心身ともにいつまでも健康でありますように。